白州にて

天国から帰国したら休暇をお上が思ってた以上に気に食わなかったらしく、地獄が待っていた。
ロストした荷物は週末無事に届いたが、試験があり先週は岩に行けず。
平日は地獄なので勿論ジムにはいけず、気づけば2週間ぶりのクライミング。

土曜仕事だった疲れが出たのか、寝坊して昼に起きた。
今から小川山に行ってもなー、家から近い岩場は、、、ということで白州の神宮川エリアを目指し、相変わらず僕の車にはキビしい林道を走る。

ホントはドリームタイムをやりたいけども最近の体たらくでは実力不足も甚だしいので、手前の岩で残している秋天をやることに。
遅めの14時頃から始めた。

親指プッシュでマントル返すのが核心のこの課題。
スタートから上のスローパを取るのは一気にデッドでもよかったけど、省エネでヒールをかけて取りいくムーブにして、核心前は幾つかムーブを試し左手スローパを取った後、親指プッシュの下にあるカチを経由してマントル体勢に入ることにした。

マントルに入るが親指プッシュして、左手を返そうとするとどうしても体が剥がれてしまう。
何度も剥がされてる内に夕方になってしまい、今日も決めきれないかー。とブツブツムーブの確認と言うか左手を返しかたを考えてたところ、誰かにそっくりな一人の青年が現れて沢という課題をやり始めた。

人見知りの僕だがクライマーに悪いやつはいないと言い聞かせて、おそるおそる声を掛けてみる。
ジモティー、○◎町で誰かにそっくり。名字を聞いてみると、、やっぱりヤツの弟だ!

兄の影響なのか何なのか最近クライミングを始めたらしい。

もう夕方だよ。って聞くと、1時間だけでもいいから岩に触りたい。夜になっても車で照らせばいいですし。この前できなかったから悔しくて。だそうです。

そういえば最近そういうモチベーションを忘れてたな。

日が暮れて、手持ちの光源の電池も切れて車を移動した。
車を光源にして何度目かのトライ。
親指プッシュはハマっている。体もしっかりスラブ面に倒れているし、左足も右足のガバまで上がった。
左手を返して、親指から掌へガッツリ返す。両手が返っているからもう落ちない。
だけどマントルを返そうとして右足をあげようとするが、自分の体が影になって足が見えない。
右往左往するもなんとかマントルを返す。

後は、簡単なスラブをこなすだけ。
が、やっぱり自分が影になってスタンスが見えない。。
足に使えるホールドは昼間たくさん見てたし、自分の勘とクライミングの神様を信じて無事にトップアウト。

暗くてよく分かんないけど、別にいいのだ。


秋天は今日できなくてもできる課題だけど、次回にまわしたらトップアウトした時の達成感は減っていたと思う。

シーズン前にあの感覚を味わえて本当に良かった。
クライミングに向き合えないクソみたいな最近だったから、シーズンへのモチベーションが高まった。

弟くんは沢の上部に到達するもホールドが見つけられず敗退。
ムーブを見る感じ昼間に来れば即撃やで。
バケツ型のチョークバッグも腰に巻いてくスタイル。
帰宅後のビールは美味しかった。fin.

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